ウェブ屋の僕がそれでもマイクロフォーサーズを選ぶ訳
- Category:ハードウェア
- Date:2014年03月21日
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OlympusのE-M10を購入したJETBABY管理人です。はいどうも。
今回はですね、またウェブ関連技術関連とは言えないネタなんですね。
身内に俺のマネをして同じカメラを買っちゃおうかなという女の子がいるので、買う前にちょっとは知っとけということを書いておこうと。
本当は「E-M10を買いました」記事を軽く書こうと思っていたんですが、上に書いた事情もありちょっと方向がちがう記事になったというわけです。
記事のタイトルはなんかそれっぽくしてみようと思ったんですが、いまいちね。
さて、今回購入したE-M10はOlympusとパナソニックが主となって牽引しているマイクロフォーサーズマウントという規格のカメラになります。
E-M10は最近ちらほら聴くこともあるであろうミラーレス一眼というやつですね。
他にもミラーレス一眼の規格はいくつかありまして、NIKONのニコン1(CX)マウントやFUJIFILMのXマウントなどなどなど。
※Nikonではミラーレスと言わずレンズ交換式アドバンスカメラという名称になっています。
実際に今回検討していたのはNikonのNikon1 V2とFUJIFILMのX-Pro1とX-T1、それとOlympusの兄弟機E-M5とE-M1になります。
記事のタイトルは「マイクロフォーサーズを選ぶわけ」なんですが実際には、それにプラスして「ミラーレスを選ぶわけ」と「E-M10を選ぶわけ」のふたつもあるのでそれぞれに分けて書いていきます。
ですが、前提としてこんな人は読んでも仕方がないと思うので先に書いておきます。
- ものごっつい本格的にカメラをやる!
- 最高の画質じゃないといやだ!
- ハイスペックが好き!
- ボディの大きさや重さはにのつぎでいい!
- カメラやレンズにかける資金にゆとりがある!
こういった人はNikonやキャノンのフルサイズ機を買うべきかなと思います。
フルサイズってなにというのは、まぁ高画質の、プロ使用にも耐えるカメラだと思ってください。
※多く出回っているデジタル一眼はASP-Cという規格でフルサイズではないです。お気をつけを。
「ミラーレスを選ぶわけ」
まずは一番大枠になるミラーレス一眼を買った理由ですね。
何より理由は単純で小型で持ち運びやすいから、これに尽きます。
仕事で使うにあたってクライアントのお店の写真などを撮ったりがメインで、大体が打ち合わせと一緒に撮るのが基本のスタイルです。
そうするとカメラ以外でも荷物がいろいろとあるんで、できるだけ小型で軽いものがいいなと。
手元にCanonの古いEOS Kissがあるのですが、常々持ち運びに不便を感じていました。
もちろん、趣味で撮影する場合でも取り回しが楽なので小型軽量ってのは言いと思います。
で、ミラーレス一眼というのはその構造上ボディを小さくできるので、もうミラーレスにしよう!ってことです。
ミラーレス一眼の構造についてはとりあえずAllAboutさんの記事でも。
この記事少し古いのでミラーレスの弱点について書かれている部分、最近の機種はだいぶ克服してきていると思います。
ディスプレイに映る映像が完全なリアルタイムにならないのが一番の弱点として挙げられていますが、タイムラグはFUJIFILMのX-T1では0.005秒、E-M10では高速モードで0.007秒となっていてそこまでに気にならないなというのが感想です。
「マイクロフォーサーズを選ぶ訳」
次にいろいろなミラーレスの規格の中からマイクロフォーサーズを選んだ訳です。
これはOlympusとパナソニックというふたつメーカーが同一規格を牽引していてレンズが色々選べるというのが大きいです。
サードパーティのレンズも含め、ミラーレス規格の中ではレンズがかなり豊富です。
マイクロフォーサーズの前進ともいえるフォーサーズ規格のレンズもマウントアダプタを用意すれば使用可能です。
そしてレンズが小型というのがあります。
持ち運びがやはり楽。
さらにはレンズが安いというのもあります。
持ち運びやすく安いと色々なレンズを買ってみようとなりやすいですし、そうすると撮れる写真に幅が出て自分の要件が満たしやすかったり、楽しんで写真が撮りやすかったりします。
一応デメリットも考えておきましょう。
マイクロフォーサーズのデメリットとしてよく言われているのがセンサーサイズになります。
マイクロフォーサーズは他のミラーレスと違い、レンズマウントの形状だけでなくセンサー(撮像素子)のサイズも規格化されています。
4/3型といわれるセンサーを使用しているのでフォーサーズ。
写真の画質でよく聞くのが画素数だと思います。
なのですが実際の写りに大きく影響するのはセンサーサイズだったりします。
あとはレンズの性能とか。他にもデジカメの場合は映像処理のプログラムなんかも関係したり。
もちろん画素数も大事ですが、一番ではないと思います。
で、このセンサーサイズ、大きいほど写りがいいと思っておけばいいと思います。
スマホや携帯のカメラでなんだか凄い画素数を謳っているけど、そんなに写りいいかな?なんて思うことがあるのはセンサーサイズとレンズのせいなわけです。
話をマイクロフォーサーズのセンサーに戻しますが、他のミラーレスや多くの一眼で使われているASP-Cというセンサーサイズより小さいです。
豆粒センサーなどと馬鹿にされることもあるんですが、まぁそれは言いすぎかな・・・なんですけど、小さめではあります。
簡単に図にしてみます。
たぶん写真のこと詳しく知りたい人意外には余り興味がないと思うので、ここでは大雑把に説明します。
知りたい人は詳しいことはググっったりなんだして・・・。
35mmフルサイズ(36x24mm)
デジタルではない銀塩一眼レフで一般的だったサイズが元になっています。基本的にはこれが一番大きなセンサーになります。
ASP-C(23.6x15.8mm)
デジタル一眼で多く使われているサイズ。ミラーレスでもこのサイズ、多いです。ちなみに昔はデジタル一眼=フルサイズなど思っていた恥ずかしい過去も。でもそう思ってる人いるでしょ?いるよね?
マイクロフォーサーズ(17.3x13mm)
バカにされるほど小さくはないんですよ。大きくもないけどさ。
ニコン1(13.2x8.8mm)
ニコン1以外でも使われていることもあるサイズ。ちょい小さいですね。
1/2.3型(5.9x4.4mm)
一般的なコンパクトデジカメに使われているサイズ。一眼じゃないかんじのね。
うちにあるパナソニックの防水防塵耐衝撃のコンデジもこのサイズのはず。
余談ですが記事書くにあたりついでに調べたんだけど最近買い増ししたスマホ、XperiaZ1fはこのサイズのセンサーでびっくり。
ずいぶん大きいな、スマホにしてはと。
レンズもF2と明るかったとかはまた別の話。
1/3型(4.8x3.6mm)
iPhone5sのサイズ。スマホにしては大きいです。
多くのスマホや携帯はもっとセンサーが小さい、はずです。
で、ここまでのことをまとめるとマイクロフォーサーズじゃ写り悪いんじゃない?ってなるんですが。
そうでもないんですね。
普通のL判プリントにするぐらいだとなんの問題もないと思う画質はあります。
A4とかでも十分。
なにより主として仕事、ウェブサイト用に使うわけで個人的には必要十分なんです。
引き伸ばして大きなポスターにするとかの用途、本格的にカメラやるぞ!とかだと別だとは思うんですが、一般用途には不足なし、と判断しました。
上を見ればきりがないですし、利便性と性能や拡張性、価格のバランスでマイクロフォーサーズになったというわけです。
「E-M10を選んだ訳」
マイクロフォーサーズのカメラをオリンパスとパナソニックが出す中、なんでオリンパスか。
単純にこれはデザインです。パナソニックのデザインが好みではなくて。
特にEVFという電子ファインダーは本体に搭載しているものがよかったんですが、こうなるとパナソニックのデザインはいただけなく。
完全に個人の主観なので気に入ってる人がいたら申し訳ないのですが。
で、オリンパスの中でもE-M1、E-M5、E-M10とある中でE-M10にした理由。
E-M1
シリーズの中で一番ハイエンド、兄貴分です。
シリーズの中では大きいというのが今回の「小型で取り回しがいいもの」というのを考えたときにちょっと違うと。
まぁ、予算がオーバーしてしまうのもあったわけで、候補から外れました。
E-M5
シリーズのなかでは最初に発売された機種で中間的存在。次男。
こなれた価格と防滴防塵のボディが魅力。
正直弟分として新しく発売されたE-M10より、優る所もありながら安いので悩みました。
E-M10
今回購入したカメラ。
E-M5と比べると、弟分的位置づけにしては高いです。発売日翌日に買ったので値段がこなれてないから仕方ないですが。
E-M5は発売から2年たってますし。
それでも選んだ理由は
- WiFi機能が内蔵されていてスマホから撮影ができる。
- センサーはE-M5と同じもの、画像処理のエンジン(プログラム)は最上位のE-M1と同じものといういいとこ取り。
- EVFの速度がE-M5より速い。これは実際に店頭で試してE-M10のほうがしっくりきました。
- ストロボ内蔵。そんなに頻繁に使うことはないので外付けだと邪魔だなと。
- その他新しいから新機能もあるし、新しいもの好きだし。
- 実物を見て不安だった質感も良かった
そんな感じでE-M10に決定しました。
防滴防塵は正直欲しかったですが、主に仕事でテンポの概観や内装を撮るのであれば最重要ではないと結論付けました。
と、ここまで長く書いてきましたが最終的にはこう思います。
「カメラは自分の好きなものを使えばいい!」
本当のカメラ好きの人たちからすると色々文句もありそうですが、結局自分が使ってて楽しいのが一番だと思います。
良い写真が撮りたい、誰でも思うと思うんです。実際思います。
でも良い写真てなに?となるとこれは人それぞれ何じゃないかと。
もちろん驚くほど鮮明で高画質なもの、ということになればそれに見合った機材が必要です。
それ以外であれば、本当に人それぞれなんじゃないかと。
大事なのは瞬間だったり、光だったり、構図だったり、カメラではない部分にあったりするのではと、まぁ、写真のこと大して分かっていないけど生意気にも思うわけです。
誰かがスマホでとってネットにアップした写真をみて凄いと思うこともあれば、高性能なカメラで撮影された写真でも特になにも心に響かないこともあるし。
ただ、世間ではあまりマイクロフォーサーズは評価されていないような気もするので、所有者になった身としては擁護しとこうかなという意図もあるんですけどね。
なんにしても、自分がいいな!持っていて、撮ってみて楽しい!と思えるカメラを選べばいいのです。
使用する目的にやおかれている状況に合わせて選べばいいのです。
ということで長いわりにはありがちなまとめですが、ご清聴ありがとうございました。
こんにちは。初めまして。
記事を拝見させて頂きました。
私、半年程前にNikonのエントリー一眼レフを買いまして、中古なものでそろそろ寿命なんです。
そこで当然買い換えようと思うわけですが、今のところEM-5にかなり惹かれています。デザイン、電子ビューファインダー、サイズ。
マイクロフォーサーズでも良いボケが出せるということも知って本当に買う寸前です。
ただ1つ気になるのがマイクロフォーサーズの今後についてです。
次に買ったマウントで長い間過ごしたいし、レンズも色々買ってみたいと思っています。
でもそこでマイクロフォーサーズから撤退なんて事になったらどつしよう?と思っています。
気を悪くさせるつもりも反発心も何も無いのですが、その辺りはどの様に思いますか?
参考までにご意見伺えると非常に助かります。
よろしくお願いします。
ともさん、はじめまして。
あくまで私個人の意見なので参考になるか分からないけど、つらつらと書いてみます。
メジャーと言い切れる規格ではないし、色々噂もでたりしますがとりあえず今すぐになくなるとは思っていません。
それでもマイクロフォーサーズがなくなったら・・・、まぁ仕方ないかなとは思いますけど。
とりあえず現在でも結構な種類のレンズが出ているので、レンズに困るということはないと思います。
なので、今後新しいものが出なくても、今買ったカメラが壊れて修理もしてもらえないとなるまでは使いまくっていけば良いだけかなと。
何より自分のスタイルにあって、自分がこれだと思えるカメラを持つことが大事で、楽しく写真を撮る第一歩じゃないかと思います。
私としてはマイクロフォーサーズを選ぶ理由としては小回りが利くことだと思うので、もし防塵防滴が絶対でなければE-M5よりE-M10を進めます。
やはりこの規格では軽いのは正義です。
AFが5軸と3軸で劣ってるように言われたりもしますが、使い比べても差は感じませんでした。
電子ビューファインダーもE-M10のほうが個人的にはスムーズに感じました。ハイスピードモードにすると特にです。
と、こんな感じですがお役に立てたでしょうか。
自分が気に入ったもので自分なりの写真を楽しく撮るのが1番です。
よきカメラとの出会いがあるといいですね。
ご返信ありがとうございます。
そうですね。この先年単位で見たらこのご時世、どこの会社も何があるか分からないですもんね。
やはり、答えの無いことに悩まずに、使いたいものを使うべきですね!
なるほど。e-m10の方がオススメなんですね。
もう一度、詳しく調べて財布と相談して決めたいと思います。
ありがとうございました。